「お湯が細くて、赤水が出る」の修理
昨日掲載した「お湯が出ない=給湯管の詰まり修理」と、対比できるような修理を、ちょうど先週、別のお客様宅で行いました。
今、困っておられる方のご参考になるだろうと思うので、引き続き書かせて頂きます。
今回のお客様の場合、
「給湯機は燃焼して、お湯にはなるのだけれど、水量があまりにも弱く、細い。
そのため、浴槽にお湯を張るのにすごく時間がかかるし、快適にシャワーができない。
また、最初にかなりの赤水が出る。
さらに、洗面台と流しでは、もう殆どお湯が出ない。」
という状況でした。
原因は、昨日と同じで、鉄製の給湯管内に、サビが詰まっていることだと、判断しました。
尚、管内に、サビが詰まるのは、これまでの当社の経験では、殆どがお湯の管です。
水の管は、こうした症状にあまりならないようです。
ただ、申しわけありませんが、正確な理由は、私にはわかりません。
さて、今回は、調査の結果、給湯管の交換を、もう少し先送りできるようでした。
普段より少し強めの水圧を、給湯管内にかけることで、うまく改善できました。
作業を始めると、それまでは、殆どお湯が出なかった台所の水栓から、かなりのサビを含んだお湯が出始めました。
しばらくすると、お湯がきれいになりました。水量も十分です。
もちろん、最も良い方法は、給湯管を全て新しいものに換えることでしょうが、今回のお客様宅の場合、床や壁をかなり壊す必要があり、費用負担がとても大きくなります。
管交換以外に方法がない場合は、仕方がありませんが、今回は、他の選択肢によって、改善されることがわかっていました。
その両方の費用対効果を考慮された結果、お客様は、今回の処置に満足いただけたようでした。
「お湯が出ない、細い、赤水が出る」という場合、大きく分けて、
1.昨日のように、給湯管を交換する。
2.今回のように、普段より少し強めの水圧をかける。
の、2種類の対処方法があるわけです。
ただ、その診断や、対処方法には、知識と経験に基づく正しいノウハウが必要です。
例えば、昨日のお客様宅の管のようにまで、サビが詰まってしまった場合は、強めの水圧をかける方法では効果がありません。
そればかりか、間違った水圧のかけ方をすると、他の正常な部分に悪影響を与える恐れがあります。
かといって、どんな場合も、全てすぐに管交換、というのも、拙速すぎる気がします。
ただ、割り合いから言えば、結果として、管交換以外に対処方法がない場合が、多いのも事実ですが。
昨日の日記を含め、以上の点をご理解の上、業者さんと打ち合わせをされると、納得のいく結果を得られるのではないかと思います。
時々、チラシや訪問販売などで、「水圧をかけて、管の内部をきれいにします。」という提案があるようですが、冷静なご判断が必要だと思います。
私は、ある程度、普通にお湯や水が出ているのであれば、そうしたクリーニングは不要だと思います。
逆に、かなりお困りの状況であれば、これまで書かせていただいた内容からもおわかり頂けるかと思いますが、単純かつ一律的な対処方法での解決は難しいのではないかと思います。
不明な点があれば、富山県氷見市在住の方限定で、申しわけありませんが、遠慮なくご相談下さい。
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