偶然なのか?、昨日の日記をご覧頂いたのか?
今日、浴室暖房乾燥機についてのご相談で、お客様がご来店されました。
その際の、お客様へのご説明内容は、ご検討中の方々に参考になるのではないかと思い、書いてみます。
浴室暖房乾燥機の熱源としては、電気、ガス、灯油の3つがあります。
今回のご説明によって、お客様はガスを熱源とすることを決められました。
最初にお断りしておくと、当社がLPガスを販売しているという理由で、ガスに誘導した訳ではありません。
それでは、「業者の都合の押し付け」になり、私の望むところでは決してありません。
お客様が浴室暖房乾燥機の設置を希望される理由は、単純明快「お風呂が寒いから。」というものでした。
◆まず、電気式についてご説明しました。
電気式には、100Vタイプと、200Vタイプがあります。
電気式のデメリットは、「暖まるのに時間がかかる」ということです。
浴室が暖まるまでの時間は、メーカー資料ではなく、現場の実感として、200Vタイプで15分から30分ほどです。
100Vタイプなら、25分から40分くらいでしょうか。
これは、電気の特性として仕方がないことではあります。
電気の持つ発熱量が、3つの熱源の中で、はるかに小さいからです。
そもそも、電気をヒーター(=抵抗)に通して熱に変えるのは、とても効率の悪いことなのです。
それに比べて、ガスや灯油の燃焼は、大きな熱エネルギーを生みます。
その為、浴室が暖まるまでの時間は、やはり現場の実感として、10分から15分です。
実は、5分もあれば、とりあえず寒くなくなります。
私の家は、1.25坪と通常より少し大きめのシステムバスですが、ガス式の為、10分で充分暖まります。
このご説明の段階で、電気は候補から外されたようでした。
さらに、この暖まるまでの時間の差は、維持費に係わってきます。
日常生活で例えるなら、1500Wの大容量ドライヤーを、お風呂に入る度に、30分以上動かし続けることになります。
これを続ければ、電気代が大幅に増えることは、容易に想像できるかと思います。
ガス式と灯油式は、やかん1個分のお湯を、弱火で10分程暖めるイメージです。
通常の調理のついで程度ですから、維持費は殆ど気にならないと思います。
◆ガス式と灯油式のデメリットは、温風を出す「室内機」の他に、燃焼してお湯を沸かす「室外機」が必要で、さらにその間を、温水パイプでつなぐ為に、壁に穴を開ける必要があるなど、電気式に比べて設置工事が大掛かりになることです。
電気式は、「室内機」の設置だけで工事完了です。
ただ、100Vないし200Vの電線を、分電盤から新規に引いてくる必要があります。
さらに、200Vを取り出せない状態の場合、電信柱から家までの電線の張替え工事が必要になる場合もあるので、注意が必要です。
それでも、電気、ガス、灯油、どの方式でも、新規の配線や配管が必要な点は同じです。
ガス式であれば、ガス供給設備から室外機までのガス配管が必要であり、灯油式であれば、油タンクから室外機までの灯油配管が必要です。
結果として、一般的に設置費用は、ガス式と灯油式よりも、電気式の方が安くすみます。
(配線及び配管の、それぞれの距離や状況によっては、電気式の方が高くなる場合もあります。)
◆ガス式と灯油式の大きな違いは、「室外機」の大きさと設置方法です。
構造上、ガス式の方が、灯油式よりも、かなり小型になります。
また、小型で軽い為に、ガス式は室外機を壁に掛けることができます。
灯油式は、地面に据え置くことになります。
さらに、商品の価格も、ガス式の方がかなり安くなります。
◆文章が長くなったので、整理します。
【電気式】
メリット:商品価格と設置工事が安い。
デメリット:暖まるのに時間がかかる。維持費が高い。
【ガス式】
メリット:すぐに暖まる。維持費が安い。室外機が小型で、壁掛け可能。
デメリット:設置工事が、割高。商品価格は、電気式より高く、灯油式より安い。
【灯油式】
メリット:すぐに暖まる。維持費が安い。
デメリット:商品価格と設置工事が、割高。室外機=灯油ボイラーを据え置くスペースが必要。
お客様のお宅の場合、室外機を置く設置が狭く、また、ガス供給設備も割と近くにあるということで、ガス式を選択されたのでした。
週明けに、現場確認にお伺いすることになりました。
ありがとうございます。
<参考まで>
「昨日の日記」については、「ガス浴室暖房乾燥機」をご覧下さい。
「業者の都合の押し付け」については、「省エネガス給湯器ECOジョーズ」の後半をご覧下さい。