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2008.04.08

お客様と私と職人さん

昨日、あるリフォームの現場でのこと。

職人さん「ここをやるのなら、こっちも一緒にやっておいた方がいいと思うがいけど。」

私「もちろん、やった方がいいのはわかるけど、お客様の予算が決まっているので。」

職人さん「そうやけどねえ。多分、残したところがすごく目立つと思うよ。」

私「私もそうは思うがいけど・・・。」

 

この職人さんは、昔からの付き合いがある、とても良い人です。

技術も、人柄も、文句なしです。

このお客様の工事についても、職人さんの指摘は正しいのです。

お客様に立場に立った提案でした。

ただ、職人さんの提案どおりに行うと、予算をオーバーしてしまいます。

さて、こんな時、あなたが現場管理を任されていたら、どうしますか?

 

答えは・・・。

 

 

「これだけのやりとりでは、わからない。」が、正解です。

・・・

 

・・・?

すみません。茶化しているわけではありません。

昔は、工事を進めていく中で、その場の状況に応じて工事内容を決めていくことが多かったように思います。

すると、冒頭の会話を、職人さんとお客様の間で交わすことになります。 

工事については、職人さんの方が知識も経験も豊富ですから、「良い方と、悪い方と、どちらを選ぶ?」とプロに問われれば、お客様は「悪い方でお願いします」とは言えません。

職人さんとしても、お金儲けの為に言っているわけではなく、お客様の為に良かれと思っての提案であることに、間違いがありません。

ただ、そうしたことの繰り返しで完成した後、支払いの段階でお互いに気まずい思いをすることが少なくなかったと聞きます。

お客様「こんなに費用がかかるのだったら、そこまでしてくれなくても良かったのに・・・。」

職人さん「お客さんがいいよと言うから、やったのに・・・。」

 

私は、リフォーム着工前の打合せを、最重要視しています。

まさに、リフォームに入る前に、そのリフォームの成否が決まってしまうと考えています。

打ち合わせの様子は、企業秘密です(笑)。

お客様の「真の」ご要望を理解し、プランニングし、見積りを提出します。

お客様に本当に喜んで頂ける、プランと価格の最適バランスを見出すのが、私の大切な仕事です。

 

だから、

「お客様との事前の打合せ」の内容を考慮しないままの、

「現場だけのやりとりでは、わからない。」が、正解なのです。

 

さて、「お客様との事前の打合せ」を充分行っている私の判断は、もちろん決まっていました。

職人さんが、この箇所でこうした指摘をすることも想定済みで、お客様には全体のプランと価格のバランスを確認して頂きながら、判断をして頂いていました。

今回は、予算を優先させたいとのお客様の判断でした。

もちろん、いくら安くても、許容範囲を超えるほど工事に悪影響が出る場合は、私も再度ご指摘しますが、今回は大丈夫と私も判断しました。

 

そこで、冒頭の会話の続きです。

私「○○さん(職人さんの名前)の一生懸命の気持ちは、よくわかるけど、お客様とじっくりお話しした結果ながで、今回は私のお願いした工事内容で留めてま。」

職人さん「久保さんが、そこまで言うがなら、そうしとくちゃ。」

 

今日、その箇所が完成し、お客様にご覧頂いた所、大変満足して頂けました。

追加費用も発生せず、見積り通りで、お引渡しできそうで、私もほっとしています。

 

お客様と私と職人さん。

お客様の思いと、職人さんの思いを、きちんと繋ぐことも、私の大切な仕事です。

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