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2007.04.21

イマジネーション 堀部安嗣氏

今日、建築家である堀部安嗣氏の講演会に参加してきました。

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講演会のタイトルは、「人の内側にある風景、外側にある風景」。

その中のいくつかの言葉。

「”ソウゾウ”という同じ発音には、”創造”と”想像”という意味の違う言葉がある。
前者はクリエーション、後者はイマジネーション。
私にとっての建築は、後者のイマジネーションであり、前者のクリエーションではない。
何故なら、既に私達の足元には過去からの人々が蓄積してきたものが充分存在していて、それを崩すことはできないから。
過去、何度かクリエーションを試みたが、その結果には後悔ばかりが残る。」

「建築家の一番大切なことは、クライアントやその周辺の人々が見えていないものを、どれだけ見ることができるか=イマジネーションを持つことができるか、だと思う。」

「初期の頃、壁の色などをクライアントに確認してもらうことを繰り返していたら、そのクライアントから叱られた。
曰く、自らがリスクを取って考え抜いた末、これしかないと辿り着くアイディアに対して、私は設計料を払っているのだから、一々私にお伺いをたてるのはおかしい、と。」

この話しには、さらに続き(落ち?)があり、
「若気の至りで、思わず私は、”じゃあ、私の決定に口を出さないと約束してくれますか”と言ったら、”そうはいかない”、と返された。」(笑)

「建築家とは、神に代わって風景をつくることを許された唯一の人間」

「”高貴にして寛容”、私が大切にしてる言葉です。」

私の仕事は「住宅リフォーム」で、堀部氏の「建築」とは規模が違うけれど、それでもこうした考え方を、「自分には立派過ぎて関係ない」とは思わずに、素直に受け入れたいと思います。

「お客様が見えていないものを、どれだけ見ることができるか。」
・・・住宅リフォームをお客様から託される私にとっても、本当に大切な事だと実感します。
そしてそれこそが、私だけのオリジナリティ。
私にしか見えないものを、お客様にどれだけご提供できるか。
そこに私の存在価値があるのだと、再認識しました。

今、相談をお受けしている現場で、予算面からお客様の為にと提案をためらっていたプランを、もう一度詰め直してご提案する勇気をもらいました。

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